ECの成功は「発送」にあり──運営して分かる物流の落とし穴と物流代行の可能性
ECサイト 2025.05.19
多くの企業が取り組むECは、企業の販路拡大やDXの要としていまでも試行錯誤が続けられています。サイト構築が以前よりも手軽になってきたり、思わぬところで売り上げが伸びたりと可能性を秘めるECですが、実際に事業として運営を始めると、思わぬところでつまずくケースが少なくありません。
その「つまずきやすい部分」の代表格が、「発送業務」=ロジスティクスです。
顧客に商品が届くまでの物流プロセスは、単なる裏方作業ではなく、ブランド体験の要とも言える重要な領域。梱包・出荷・配送スピードに少しでも乱れが生じれば、顧客満足度の低下やクレーム、場合によっては売上減少に直結してしまいます。
本記事では、EC事業者が抱えがちな発送業務の課題を網羅的に整理し、makeshopに付随する物流代行サービス「makeshopロジ」のメリットを解説します。
発送業務に潜む「落とし穴」
──EC運営者が抱える物流の悩みとは?
ECを構築し、受注が発生した瞬間から、商品をミスなく・迅速に・効率よく顧客に届ける責任が発生します。これを支えるのが発送業務(ロジスティクス)ですが、実際には多くの企業が以下のような問題に直面しています。
1. 出荷体制の限界
作業の属人化:
一部の担当者だけが出荷作業を把握しており、休職・退職時に業務が止まる。
人手不足への対応困難:
繁忙期に人手が足りず、納期遅延が発生。
特に小規模の企業の場合は、スタッフが兼任で発送業務についていることも多く、このような構造的な課題が顕著です。スタッフのシフトや休みによって発送時期が遅くなったり、作業が停滞したりすることは避けなければなりません。また、発送業務自体は「ピッキング」「梱包」「伝票処理」「ラベル貼付」「出荷指示」など多岐にわたるため、少数のスタッフが多能工的に担えるようになるには時間も教育コストもかかるという点も大きな負担です。
梱包ルールの未整備:
商品や担当者ごとにバラつきがあり、品質が不安定。
ギフトや同梱物対応の煩雑化:
キャンペーンチラシの封入やギフト対応などが現場の負担に。
2. 在庫管理の非効率
在庫のリアルタイム反映ができない:
注文数と在庫数の不一致で誤受注が発生。
拠点ごとの在庫が分断:
どの倉庫にどの商品があるかが把握できない。
棚卸しに時間がかかる:
現場が手作業で在庫を確認するため精度も悪い。
3. 注文変更・キャンセルへの対応遅延
出荷情報の更新遅れ:
発送完了なのに「未発送」と表示され続ける。
変更情報の伝達漏れ:
住所変更などが反映されず、誤配送に。
返品処理が煩雑:
倉庫とEC側の連携が取れておらず、再販売が遅れる。
4. 発送スピードの不安定さ
出荷までのリードタイムが読めない:
当日発送・翌日配送に対応できない。
配送会社との調整に時間がかかる:
伝票出力や集荷依頼が属人的で遅れる。
5. 誤出荷・配送ミスのリスク
商品違い・個数違い・発送漏れ:
ミスが発生しやすく、顧客対応に追われる。
追跡番号未反映:
顧客からの問い合わせ対応ができない。
梱包の甘さによる破損事故:
クレームや返品対応に発展。
6. データ・売上の可視化が不十分
売上と出荷情報の連携がない:
正しい分析ができず、経営判断を誤る。
KPIの追跡ができない:
遅延率・返品率・リピート率などの可視化が困難。
部門間の情報断絶:
カスタマーサポートと物流現場がつながっていない。
これらの課題はすべて、「発送」という領域に起因するもの。小さな業務ミスが、大きなブランドリスクを生むことは言うまでもありません。
makeshopの物流代行サービス「makeshopロジ」
例えば、makeshopの物流代行サービス「makeshopロジ」を使って物流業務(入荷・在庫管理・出荷)をアウトソーシングすることで、ネットショップ運営で一番大切なショップの拡大(計画・企画・販売)に専念できます。ECプラットフォームは海外製のものも多い中、makeshopを提供するGMOは日本の会社です。つまり日本の商習慣に合った形で物流をアウトソースすることができます。これによって例えば、以下のようなメリットがあります。
ショップ拡大に専念:
物流業務(入荷・在庫管理・出荷)を一式でアウトソーシングすることで、ネットショップ運営で一番大切なショップの拡大(計画・企画・販売)に専念できます。
物流情報の一元化と可視化:
ノウハウが詰まった一か所にアウトソーシングすることで、物流情報の一元化、見える化で在庫管理の業務が簡素化されます。さらに「商品の出荷数」や「不良品」も可視化されることによって、ショップ経営も「見える化」できます。物流代行業務を担っている企業ならではの仕組みの横展開によって、その仕組みを自社でも享受できます。
物流経費が固定費から変動費に:
自社で抱える人員を抑えて物流関連をアウトソースできるため、物流経費が固定費から変動費になります。季節や時期による売上の変動に対して物流費も比例。送料も抑え、物流コストをトータルで削減することができます。
温度管理や危険物対応:
取り扱う商品によっては緻密に管理する必要があり、それを自社でやろうとすると設備コストもかかります。GMOが持つ温度管理可能な倉庫では、常温・定温・冷蔵・冷凍の4つの温度帯があります。別拠点にて危険物の対応あり、商材に合わせて管理環境をリクエストすることができます。
受注処理業務がシステム化:
自社専用の管理画面が提供されます。これによって注文確認や出荷指示といったデイリー業務が大幅に削減されます。これを自社でやろうとすると、スムーズな業務フロー構築に時間と労力がかかりますが、代行であればまるっと任せてシステム化までカバーされます。
ECの発送業務は自社でやるべきか、任せるべきか
ECを成長させるうえで、物流を内製するか外部に任せるかは、戦略的な判断が必要です。自社の状況によって判断することになります。例えば以下のような企業には、makeshopをはじめとする発送代行が選択肢となります。
- これからEC事業を立ち上げたいが物流体制に不安がある
- 担当者が少なく、受注増加に対応しきれない
- 商品数が多く、在庫管理が煩雑になっている
- ギフト需要やキャンペーン施策に柔軟に対応したい
- 自社では対応できない「物流の標準化」を実現したい
makeshopを使えば、ECサイトの構築・運営・販売・出荷・分析までを、一貫したプラットフォーム上で管理できます。発送代行機能は、その中でも特に現場負担とコストを抑えながら、業務品質を向上させる最重要機能です。
ECサイトの構築時には物流も踏まえたプラットフォーム選定を
ECの競争が激化する中、「安く」「早く」「正確に」届ける力は、差別化の重要な鍵です。物流の代行サービスを活用することで、発送にかかるリスクとコストを削減し、本来注力すべきプロモーションや商品開発に集中できる環境が整います。
発送は、ただの商品移動ではありません。ブランドと顧客をつなぐ、最後の大切な接点です。もし、発送に課題を感じているなら、今こそその課題を手放す時かもしれません。
ユリーカでは、ECサイト構築時に、運用を踏まえた提案をします。まずはご相談ください。
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